新規取引先と契約を締結する際に注意すること

新規取引先と契約する際には事前の確認が重要

今回は新規取引先と契約を締結する際に、注意すべきことを説明します。

新規取引先との信頼関係を構築しながら、トラブルを防ぐ契約を締結することが重要です。

 

1. 相手先の信用調査

取引先の財務状況や経営実態を事前に確認しましょう。
信用情報機関のデータや過去の取引実績、評判を参考に信頼性を判断することが必要です。

 

2. 契約内容の明確化

契約書における取引内容や条件を明確に記載します。
・商品やサービスの仕様
・価格や支払い条件
・納期や納品条件
曖昧な表現を避け、双方で誤解のないよう詳細に取り決めましょう。

 

3. リスク管理のための規定

  • 契約解除条件
    契約を解除する場合の条件や手続きについて明確に規定しておく必要があります。
  • 損害賠償条項
    万が一、契約不履行やトラブルが発生した場合に備え、損害賠償の責任範囲を取り決めておく必要があります。
  • 不可抗力条項
    災害や予測不能な事態により契約履行が困難になった場合の対応も記載しておきます。

 

4. 秘密保持条項(NDA)

契約内容や取引に関する情報が第三者に漏れないよう、秘密保持義務を規定します。
特に技術やノウハウなどの知的財産が絡む場合には重要です。

 

5. 法令遵守と規制確認

契約内容が関連する法律や規制に違反していないか確認します。
海外取引の場合は、現地の法規制や輸出入規制にも注意が必要です。

 

6. 契約期間と更新条件

契約の有効期間や更新条件について明確に取り決めます。
契約期間終了後の義務や権利についても確認しておきます。

 

7. 合意管轄と準拠法

紛争が生じた場合の裁判管轄や適用される法律をあらかじめ定めておきます。

 

8. 取引先のリスクを考慮

相手方の立場や業界特性を踏まえ、リスクが偏らない契約条件にする。
不平等な条件は取引関係の悪化を招く可能性があります。

 

9. 契約書のレビューと専門家の活用

契約書の内容は法務部門や専門家に確認してもらう。
自社に不利な条項が含まれていないかを十分にチェックします。

 

10. 実務上の確認事項

契約締結後の運用に支障がないよう、以下を事前に確認しておきます。
・契約書の保管方法や閲覧体制
・取引の進捗管理の方法
・支払い手続きや請求処理の流れ

 

以上の点をしっかり確認し、新規取引先との信頼関係を構築しながら、トラブルを防ぐ契約を締結することが重要です。

 

 

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